2018.01.05

植本一子「降伏の記録」に一日を費やす。本を読むときはいつも暮らしを破壊するような読み方になってしまう。もっと読書が上手くなりたい。


ガキ使での浜ちゃんの黒塗り物議。あれは黒人を卑下した笑いというよりは浜ちゃんが一人だけ過剰衣装を着させられる毎年恒例のやつで、リアルタイムで見ていて笑った。この笑いは「黒人」ではなく「一人だけ」にかかっていることは、ガキ使視聴者なら理解しているはず。ただ、見ている全員がその暗黙の笑いを知ってるほどにガキ使フリークだったらこれほど話題にはならない。低視聴率を嘆かれながらもテレビの広さは皮肉だ。黒人である必然性がなかったということは確かだけれど、じゃあ過剰な白人コスプレだったら? 女装だったら? ハゲだったら? デブだったら? 何だったら許されてたんだろう? 

傷つけるとか傷つけられるとか、そういう問題。どっちの立場にいようとも、傲慢なひとがいる以上は他者を踏んづけることでしか解決の外観は表れない。傷つけるとされる側の人間が傲慢であれば傷つけられるとされる側の人間が踏みつけられて、傷つけられるとされる側の人間が傲慢であれば傷つけるとされる側の人間が踏みつけられる。どの立場にあろうとも傲慢になっていい理由なんてないし、正義をふりかざした傲慢がいちばん厄介。一辺倒な価値判断で短期間で画一的にジャッジ(消費)されて正義っぽい立場が優位に立つのってほんとうに暴力。いちばんこわい。